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植物性プロパンジオールの安全性・危険性HEADLINE

正しくは遺伝子組み換え大腸菌性とすべき…

私たちは日頃の食に関することで、「植物性油脂(≒植物由来油脂)」・「動物性油脂(≒動物由来油脂)」だとか、「植物性たんぱく質(≒植物由来たんぱく質)」・「動物性たんぱく質(≒動物由来たんぱく質)」といった言葉をよく使います。

たとえば牛さんの場合を例にすれば、牛さんそのものから得られる牛肉の赤身は動物性たんぱく質であり、脂身は動物性油脂です。また牛さんが作った牛乳に含まれるたんぱく質は動物性たんぱく質であり、脂肪分は動物油脂です。

これはまったくバカバカしいお話ですが、牛さんは牧草などの植物を食べて育つのだから、牛肉も牛乳も植物性だなどと主張する方は、まずいません。なぜなら草は牛さんの体内で、別のものに変質してしまっているからです。少々前置きが長くなりましたが・・・。

インターネット上で美容サイトや化粧品のオンラインショップをみてみると、「植物性プロパンジオール」という言葉が、とても目につきます。弊社は手作り化粧品の原料や容器も販売している関係上、この「植物性プロパンジオール」という言葉が、お客様との会話でよく話題になります。この言葉を目にした大多数の方は、植物から抽出するなどして得られた物質だと思い込んでしまうようです。

しかしこの「植物性プロパンジオール」とは、天然とは程遠い成分です。自然ではありえない環境下で遺伝子組み換え大腸菌に糖を与え、その代謝物として出来上がるのがプロパンジオールなのです。遺伝子組み換え大腸菌とプロパンジオールの関係は、牛さんと牛乳の関係と同じということになります。すなわち、どうしても「〜性プロパンジオール」と主張したいのであれば、「遺伝子組み換え大腸菌性プロパンジオール」とすべきなのです。そうすることで消費者は、誤解なく理解できるはずです。

(関連分割記事 Hatena/Ameba

また「糖を発酵させて得られる」といった文言も、インターネット上でよく見かけます。「発酵」とは本来、麹菌やイーストによるものであり、大腸菌によるものは含まれません。ましては遺伝子組み換え大腸菌ともなれば、論外と言うべき他はないでしょう。正しくは「変性」です。

通常遺伝子組み換え大腸菌による変性英語では“denaturation”という単語が使用され、発酵を意味する“fermentation”という単語は使用されません。すなはち、「発酵」と「変性」は区別すべきです。もっといえば、人類の長い歴史の中で「発酵」で得られた物質は安全性は確保されていますが、「変性」で得られた物質には信頼性が低いということです。とくに「変性」で産生された副産物には、相当な注意を払うべきでしょう。

(関連分割記事 Hatena/Ameba

以上のようにプロパンジオールには、何らかの思惑が働き、異常なほど美化されているのです。美化して何らかの不都合を隠しているのではと、思えてくるほどです。

これらの「植物性プロパンジオール」や「発酵」といった不適切な表現は、何らかの目的があって流布されたものとみるべきでしょう。すなわち、「天然で安全性が高いプロパンジオール」といった事実に反するイメージを、消費者の潜在意識として植え付けるのが狙いなのではと推測されます。これにはアメリカでのプロパンジオールのデビュー当時のことが、大きく関係しているようです。

このプロパンジオールとは正式には「1,3-プロパンジオール」であり、プロピレングリコール(1,2-プロピレングリコール)の異性体です。異性体とは、同じ原子の数量でも、結びつきが違う分子構造をもつ物質のことです。当時アメリカでは、アレルギーリスクが高いプロピレングリコールの安全性が大きな問題となっていました。しかし様々な分野で既に活躍していたプロピレングリコールの使用をやめると、産業界に大きな影響を与えます。

そこでポスト「1,2-プロピレングリコール」として1,2-プロピレングリコールの異性体である1,3-プロピレングリコールの安全性テストをしたところ、どうやら1,2-プロピレングリコールよりは安全性が高そうだという結果を得ました。そこで名称を「1,3-プロピレングリコール」から「1,3-プロパンジオール」と変えて、産業界にデビューさせました。

このことは大きな問題として、アメリカの消費者団体は激し反発をしています。名前をガラっと変えてしまうことで、消費者にわかりにくくしているということです。またアレルギー発症リスクに関する十分なテストも、行われていません。アレルギーリスクのある化学物質の異性体であれば、潜在的にアレルギーリスクはあるということになります。また催奇性や発がん性に関する安全評価も殆どなされていないという、まさに見切り発車的なデビューであったわけです。

この「プロパンジオールはプロピレングリコールよりは安全性が高そうである。」といった評価は、日米の国境を超えると同時に比較対象等の大事な部分が欠落してしまい、「プロパンジオールは安全性が高い!」といった文言に変質してしまいました。簡単に表現すれば、「プロピレングリコールよりはマシ!」ということです。こういった事実を隠したいがために、「植物性プロパンジオール」といった不適切な接頭語が付されたとみるのが妥当でしょう。

こういった安全性の不確かな化粧品成分を使用した化粧水等コスメは「敏感肌でも大丈夫!」「低刺激」と宣伝されて、真っ先に敏感肌や乾燥肌等の肌バリアが弱い方や、アトピー性皮膚炎患者さんなどの身体的弱者がターゲットとされてしまいます。この化粧品成分を配合した化粧水等の保湿剤のご使用はどうかご慎重に! まず何よりも主治医の先生へのご相談が必須でしょう。

以上のように「植物性プロパンジオール」は誤った言葉であり、正しくは「遺伝子組み換え大腸菌性プロパンジオール」です。安全性評価はこれからであり、被験者は消費者の皆さんということで、お金を支払って人体実験に参加するということになります。このあたりをご理解いただいた上で、もし同化粧品成分配合コスメでお肌に異常が出た場合は、すぐにご使用を中止すべきでしょう。

(関連分割記事 Hatena/Ameba

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